インサイトインターナショナル株式会社(以下インサイト、本社:東京 代表取締役社長:大和 喜一)は、信頼できるコンピューティング環境の実現を目指す世界的な団体、TCG(Trusted Computing Group)※1が新たに策定したセキュリティチップであるTPM(Trusted Platform Module)※2に対応した組込み向け開発支援ツールACT Ver1.0を発表いたしました。この開発支援ツールは、組込みTPMの開発に必要なTPMの初期化機能や情報取得機能、ベンチマーク機能、暗号化/復号機能などを持っています。この製品は、インサイト社が提供するTPM評価ボードに対応すると共に、顧客の要望に応じてTPM搭載のCPUボードにも対応することができます。
TPM開発支援ツール “ACT” Ver1.00 インサイトが提供するACT Ver1.00は、TPMチップの各種機能を設定するために、TPM搭載評価ボードとWindows XPを搭載するPCをLANで接続します。この操作画面は、直感的でわかりやすいGUIを備えており、マウスで簡単にTPMの設定を行うことができます。これまで業界では、TPM搭載の組込み製品を開発する場合、簡単に各種機能を設定する手段がなく、リモートでTPM制御を行うことが可能な手段が待ち望まれていました。 このACTには、TPM情報取得、TPM初期化機能、ハイブリット暗号試験を行うための暗号化/復号テスト、TPMの各種鍵生成時間を計測するための機能など、TPMを使用するための各種機能が実装されています。
※1 TCGとは 2003年4月に、インテル、IBM、マイクロソフトなど米国の主要IT企業により、信頼できるコンピューティング環境の実現を目指し、TPM(Trusted Platform Module)チップの標準化や各種機器へ普及させるべく、その仕様策定をワーキンググループで行っています。日本においても、2007年の出荷PCの半数以上に搭載され、今後はTPMを搭載した製品がIT業界全体へ普及していくと思われます。
※2 TPMとは TCGが策定する、次世代のセキュリティ環境を実現するためのICチップです。今日では、多くのパーソナルコンピュータに採用されています。主な機能としては、RSA秘密鍵の生成と安全な保管、RSA秘密鍵による署名、暗号化、復号、SHA-1によるハッシュ演算、プラットホームの正当性検証などを実装しています。
@ TPM情報機能の取得 : GetCapability機能を使用してTPM内部のCapabilityを表示。
A TPM初期化機能 : TPMの初期化/初期設定機能を行う。
B AES鍵をTPMで行う暗号化/復号テスト AES鍵をTPMを使用して暗号化/復号(SealおよびBind)を行う
C TPMで性能試験 : 各項目の時間を測定
D 動作試験
インサイトインターナショナル株式会社について インサイトインターナショナル株式会社は、1984年に東京を本社として設立されました。主に米国ベンチャー企業製品の日本市場への紹介や各種ソフトウェアの開発を主事業としています。2002年に米国フェニックステクノロジーズ社のコネクティビティ部門が合流したことを契機として、主にファームウェアやドライバの開発が中心事業となっている一方で、セキュリティ事業をあらたに開始し、2004年にTPMアプリケーション開発会社であるWaveSystems社の開発代理店権を取得、さらに独自に組込み向けTPMに関する営業活動を開始いたしました。また、802.1xサプリカント製品を大手公衆無線LANサービスプロバイダ、保険業界、政府関係機関へと幅広く出荷しています。今後、組込み製品とセキュリティのクロスオーバーが進むことにより、ますます弊社の二つの強みを生かすことができるようになるものと考えております。